2025-05-14 将来的には実家に住みたい!実家をリフォームして住み続けるには

現在は実家を離れて親と別々に暮らしている方でも、将来的には実家に住みたいと考えている方、もしくは一人っ子で実家を相続する予定の方もいると思います。親がまだ元気なうちはいいとしても、親が亡くなり空き家になるということも想定されます。
将来的に実家に戻ってそこに住むことを考えている場合は、今から万一のことも考えて状況に応じた対策を講じておいた方がいいかもしれません。
◎実家に住むことのメリットとデメリット
親と同居する場合、二世帯住宅にする場合などはリフォームして住み続けるのがベストかもしれません。
しかし結婚して家族がいる場合は、家族全員の希望を聞いて本当に実家に住むのが良いか検討する必要があります。実家に住むことのメリットとデメリットをよく考えて、一番良い選択ができるように備えておきましょう。
〇実家に住むメリット
親が存命かどうかに関係なく、実家に住む最大のメリットは家賃がかからないことです。
まだ独身で経済的に余裕があるなら、給料の一部を生活費として渡せば親孝行にもなります。結婚して子どもがいるなら、家賃がかからない分質の高い教育を提供してあげることもできますし、自分たちの生活の質をあげることも可能です。
その他にも、子どものときからの思い出を残しておけることも、実家に住む大きなメリットです。
〇実家に住むデメリット
古い家に住み続けることで、修繕費や設備の修理費用やリフォーム代など、予想以上に出費がかさむかもしれません。
家賃は浮いたとしても、持ち家の場合は必ず定期的に家のメンテナンス費用がかかりますので、実家に住むかどうか悩んでいるなら、一度専門家に家の詳しい状態を確認してもらうことをおすすめします。
もしもあなたの他に相続人がいる場合は、相続トラブルに巻き込まれることも実家に住むことのデメリットに挙げられます。思い出は失うことになりますが、空き家になった実家を相続する場合は、更地にして売りに出すなどして現金化し、遺産を分割した方が面倒にならないケースが多いです。
空き家を処分して手放す方法については、過去のコラムでも書いていますのでご参照ください。
◎実家に住まない方がいいケースも
まだ家の老朽化が進んでいなくて、職場からもそれほど離れていないなら、家賃が発生しない分実家に住むことには大きな魅力があります。ただし、通勤にかなりの時間がかかったり、子どもに転校をさせなければいけないなど生活に大きな変化が出てしまう場合もあります。
生活環境が劇的に変わったり、家族の生活に支障が出すぎる場合は、実家に住むのは考え直した方が良いでしょう。家族の同意を得ずに勝手に話を進めたりすると、最悪の場合家庭崩壊にもつながりますので、よく考えて行動しましょう。
◎早めに親とよく話し合っておくことが大事

まだ親が元気で実家に住んでいる場合は、まだ先のことだと悠長に構えていないで、早めに親とよく話し合って対策を立てておくことをおすすめします。
特に親にどのくらいの資産があるのか理解していない場合は万一のときに焦らないように、この機会に相続についてもきちんと話し合いをしておいた方がいいでしょう。
両親共に健在で、まだ50代、60代であればそれほど焦る必要がありませんが、ひとり親や70歳を超えているなら、自分から相続について切り出してみましょう。
いきなり遺産相続の話をすると親の気分を害してしまうかもしれませんが、将来的に実家に住もうと思っているというところから入っていけば、相続の話にも移行しやすくなります。
一人っ子ではなく兄弟がいる場合は、将来実家に住む意向がある者がいるかを早めに確認して、いざというときにはどうやって遺産を分割するかを決めておかなければいけません。
実家を残すために親の資産を聞き出すことは必要なことなので、親も快く話に乗ってくれる可能性は高いと思われます。またリフォームが必要な場合など、お金を出し合うためにも資産状況は確認しておいた方が良いでしょう。
◎実家のリフォームを成功させるには
〇家族全員の希望をまとめよう
リフォームすることを決めたら、そこに住む家族全員の希望をまとめることからはじめましょう。このときには言葉だけではなく、各自の要望を箇条書きでもいいので紙などに書き出すことがポイントです。
これまでの生活で不便に感じていたことなどを思い浮かべながら作成することが、リフォームの成功につながります。
〇モデルハウスなどを見て回ることも成功につながる
頭の中で想像しているだけではイメージをつかみづらいので、リフォーム会社やハウスメーカーのモデルハウスやショールームなどを見て回ることをおすすめします。
時間がない場合はインターネットを利用すれば、実際のリフォーム事例を数多く確認することができます。
〇資金計画を立てて予算を決定しよう

新築ほど費用がかからなくても、要望が多くリフォームの規模や範囲が広がれば、数千万円単位のお金が動くことになるため、工事前には必ず予算を決めておきましょう。
予算を決める際には、リフォーム後のライフスタイルの変化もしっかり考えなければいけません。
親と同居する場合は将来必要になるかもしれない介護のこと、まだ子どもが小さい場合は教育費の計算もしなくてはいけません。
家族が増えることも想定しないと、部屋数が足りなくなってしまうかもしれません。資金計画を立てて予算を決定しましょう。
〇リフォームローンや優遇制度・補助金の活用も考えよう
住宅ローンよりも金利は高くなりますが、ローンを利用することでより理想に近いリフォームを実現することが可能になります。リフォームローンも各社が様々な商品を用意しているので、複数の商品を比較してベストなものを選択しましょう。
家のリフォームをした後には、所得税控除や固定資産税の減額などの優遇措置を受けられるケースがあります。ただし、優遇制度を利用するには一定の条件を満たさなければいけない場合もありますので、リフォームローン同様に事前にしっかり調査し勉強しておく必要があります。
また、省エネ改修リフォームやバリアフリー改修など、リフォームの種類によっては国や地方自治体から補助金が受けられるものもあります。対象となる工事の種類や期間が決められていますので、事前によく調べて利用できるものはないか確認しましょう。
〇施工会社を選ぶ

実家のリフォームを成功させるための最大のポイントが施工会社選びです。リフォーム工事する場合には、リフォーム会社を安易に選択する方も少なくないようですが、リフォーム工事には工務店、ハウスメーカー、建設会社、設計事務所など多くの業者が対応しています。
〇相場を知るためにも複数社から見積りをとりましょう
ほとんどの業者がプランづくりから見積りまでは無料で対応してくれるので、1社だけに絞らず、必ず複数社から相見積りをとりましょう。そうすることにより、自分が希望するリフォーム工事の相場を知ることができ、各社の対応力も確認できます。
このときに自分たちが書き出した希望を伝えてください。提案力が高く技術力がある業者であれば、それらを上手にまとめたプランを提出してくれます。
家族全員の要望を叶えることば難しいですが、プランができたときに家族全員が満足できれば、対応力が高い業者であると判断できます。
リフォーム工事後も施工業者との付き合いは長く続きますので、アフターサービス内容も業者選びの大きなポイントです。
〇工事中には進捗状況をこまめに確認しましょう
信頼できる施工業者を選択しても、実際に工事をするのは大工さんなどの職人なので、リフォーム工事をプラン通りに成功させるためには、こまめに現場の進捗状況を確認することが大事です。
気が利く施工会社であれば、工事のポイントごとに進捗状況を写真などで報告してくれる場合もありますが、自分の目で確認した方が間違いは起こりにくいです。
家にそのまま住みながら工事を進められる場合は、日々職人さんと言葉を交わしていくことで、手抜き工事をされることの防止にもなりますし、常にチェックされていると思うとより丁寧に施工してもらえるでしょう。
ただし、あまりにもしつこく現場に顔を出していると、工事の妨げになってしまうので、適度な確認作業を心がけましょう。
◎空き家の管理からリフォームまで!「横浜ゼロ空き家管理」にご相談ください

実家を「売る」「住む」「貸す」いずれの場合でも、「横浜ゼロ空き家管理」にご相談ください。ケースに応じて最適な業者をご紹介いたします。また実家をどうするか決まるまで、空き家の期間ができてしまう場合には弊社で適切に管理させていただきます。